いきなりですが、プロパンガス料金って高いと思いませんか? その理由は、「都市ガスより配送コストがかかる」 「業界の談合体質」 等、いくつかの理由がありますが、一番の理由は 『自由料金という名の不透明料金』 です。では、そのプロパン業界に当たり前に存在する不透明な料金について、現役ガス会社の店長が詳しくご説明します!!!

ライフライン(電気・都市ガス・プロパン・水道)の中で、プロパンガス料金だけが不透明な料金になっていることをご存じでしょうか?

例えば、電気・都市ガス・水道料金といった料金は、各電力会社・都市ガス会社・水道局それぞれご契約されている方は当然ながら同じ料金です。しかしプロパンガスの料金だけは、同じガス会社で契約していても全く料金が違うことがあるのです。それは一体どういうことでしょうか?

それは、プロパン業界にある昔からの悪商習慣です。なんと殆どの大手プロパン会社を含む約8割のガス会社が顧客ごとにガス料金が違うのです。

例えば、同じガス会社で契約しているAさん・Bさん・Cさん・Dさんの4家族がいたとします。

この4家族の20m3(m3はガス使用量の単位)のガス料金が、Aさん10,000円・Bさん13,000円・Cさん16,000円・Dさん20,000円と、同じガス会社で契約しているにも関わらずガス料金が異なり、その差額は2倍以上になることもあるのです!!!

なんと、同じガス会社で2倍も料金が違うのです!!!
ではなぜ、同じガス会社で契約していても、これだけガス料金が違うのでしょうか?

プロパン料金は、法的にには都市ガスのように国に届け出る料金とは違い、『自由料金』と定められています。しかしこの自由な料金という言葉と裏腹に、消費者にとっては実に不透明な料金なのです。

この、国から定められた自由料金という概念を悪用し、多くのガス会社はガス料金を上記のように顧客毎に好き勝手に設定します。ですので殆どのプロパン会社の場合、プロパンガスの料金表は有って無いようなもの、と言えます。

具体的に言いますと、多くのプロパン会社は、解約を告げた途端に値下げを言ってきます。また、ガス契約の他社からの切り替えには安い料金を提示したりします。つまり、新規顧客や他社に変更を希望する顧客だけを安い料金にし、何もガス料金について言ってこない顧客は高いガス料金に。。。こういう消費者の足元を見るような事が平然と行われています。

しかし、新規時の安い料金や値下げされた料金も知らない間に高いガス料金に。。。これが多くのプロパン会社の“自由料金”のカラクリです。

上記ケースのCさんやDさんは、なんとホームページに記載されている料金よりも高いのです。ガス会社のホームページのガス料金表をよく見てみると、“標準料金”とか“一般料金”という言葉で書いてあります。この“標準料金や一般料金”はあくまで平均的な料金で、それよりも高い料金があってもいいとプロパン会社は解釈しています。そして、ガス会社にクレームや他社への変更を言わない限りその高いガス料金のまま放置されるのです。消費者の皆様はこのような実態をどう思われるでしょうか?

またAさんの安い料金のケースでは、訪問営業で、「ガスを安くするのでガス会社を変えませんか?」という営業を行っているガス会社もあります。しかし、この訪問営業の多くが、“売り込み価格”の営業と呼ばれるもの。だから安いガス料金になるのです。

この売り込み価格営業というものは、新規時だけ安い料金を提示し、経年後に様々な理由をつけてガス料金を再び高くしていくというもの。

Aさんの料金もいずれBさん、そしてC,Dさんの料金に。。。

インターネットで安いガス会社の検索をすると、「安いガス会社を紹介します」、「ガス料金のお見積りします」というようなサイトがいくつかあります。

一見、消費者にとって良心的な内容で書かれていますが、消費者をガス会社に紹介して手数料(1件あたり数万円)をその紹介するガス会社から得ている営利団体です。

そして、このようなサイトの紹介するガス会社の殆どは、上記の不透明料金のガス会社です。プロパン料金が自由料金であることを利用して、他の何も知らないお客様には高いガス料金を設定しながら、新規の営業だけ安いガス料金を提示しているのです。

これは、高い料金を何十年も支払ってこられたお客様に対しての裏切り行為ではないでしょうか?そのようなサイトも、このような不透明なガス料金のガス会社を“安くて安心なガス会社”として紹介しているのです。

このようにプロパン業界では、不透明で不公平なガス料金が存在していることがお解り頂けたのではないでしょうか。奈良県では、顧客ごとに違う料金の一切ない、電気・都市ガス料金と全く同じ契約者全て同じガス料金の、わくわくガス屋さんが絶対に安心です。